【アワビのことわざ】   -磯の鮑の片思い-

アワビが二枚貝でなく、一枚貝なので、「片貝」と「片恋」を掛けて「片思い」とイメージしたみたいですね。
一方的な恋で、相手はなんとも思っていないという片思いを表したことわざです。
実はアワビは巻貝なんです。なので、二枚貝の片側なのではないんですが、
巻き始めの部分が小さいので渦が目立たず、その途中から渦の巻きが大きくなっていくので、
平べったくて、パッと見、二枚貝の片側だけに見えますが、扁平な巻貝なんです。

アワビの年齢って、殻の表面には線がありますが,これは木でいう年輪ようなもので、
これを数えると何年目か分かります。
巻貝の渦は、右回り?左回り?
実は、左回りが正解です。
アワビのカーブの巻き方は、小さいうちは急角度で、ちょっと大きくなったらカーブの角度があまりなくなるので、
最初の巻き始めが突起しているんです。
だから、二枚貝に見える巻貝で、身を守るためには、岩に強力な力で張り付いてかばうようになったんです。

この渦巻きって、神秘的なんです。
銀河系にまで、この渦の法則は共通なんですよ。
かたつむり、台風、銀河系に至るまで渦巻きの法則があります。
この渦巻きの法則で、江戸の町を作っていったのが、徳川家康で、当時は人口が100万人以上もいたそうです。
これも身分によってこの渦巻きの法則を使って、配置していったためなんだそうです。
当時、世界最大の首都だったといいますから、やはり、徳川家康は、賢い人物だったんでしょうね。
詳しい事は、「江戸の町」という本の上下セットをじっくり読むと、もっと詳しい事が分かります。

今回は、アワビのことわざと、アワビの渦についてのお話でした。