【海士潜女(あまくぐりめ)神社】

海士潜女(あまくぐりめ)神社
紀元前4年に、倭姫命(やまとひめのみこと)が国崎を訪れた際、国崎の鎧崎で海女が潜っているのを見られました。
そこで、おべんという海女に貝の名前を尋ねたら、アワビと申します。
大変おいしい貝ですと、差し出され、あまりの美味しさに感動し、伊勢神宮に毎年献納する様に言われました。
生では腐るため乾燥したものを毎年献納したのが、熨斗アワビの由来だそうです。
熨斗刀という、半月状の包丁で、外側から、かつら剥きの要領で剥いていきます。
それを干して琥珀色になって版画脇になったものを、竹筒を使って伸ばしていきます。

国崎の熨斗アワビは、紀元前4年に伊勢神宮に納めるようになってから、二千年もの長い間、
神宮以外には出回っていません。
ですから、一般の人が買って食べる事は出来ないんですね。

この神社は、お弁(おべん)を祭ってある神社なので、尼さんたちは、この神社に「めまい除け」のために訪れています。
これにあやかり、最近はダイバーの守り神としても、有名になり、ダイバー達も全国から参拝に訪れています。

国崎では古くから、現在もあわび貝をお供え用の器として利用しています。
海士潜女神社大祭が毎年7月1日に行われていますが、式典で、その日に採られたアワビのつがいが、
海女さんによって運ばれ奉納されます。
伊勢神宮からきた巫女による舞や舞楽「楽蹲」が行われ、格式ある式典です。