【アワビの稚貝】

アワビの稚貝って最初は、日を重ねるに連れて、形を変えるので、最初は海水に浮いているなんともいえない形をしています。とても貝には見えません。
親貝が産卵してから、受精後5-10日の幼生は海中を漂うプランクトンとして生活しているんですよ。
その時は、繊毛がついていて、浮遊しながらこの繊毛で動き回っているんです。
その間はえさは必要としません。
そして、繊毛が取れて、岩を這い回るようになります。
この頃は、藻などを食べて成長していきます。

3ヶ月ぐらいすると、アワビの原型が出来てきます。
この時、4.2ミリぐらいの大きさです。
養殖アワビは、1年たって大きさは、2.5センチに育った稚貝を放流します。
放流も、他の生き物に食べれることがないように、ダイバーが、潜水して、岩肌につけていきます。

2013年7月1日にアワビの稚貝をいわき市近海で、震災後初めて放流したとニュースで放送していました。
津波で、水産種苗施設が被害を受けたため、静岡で施設を借りて、大切に育ててきたそうです。
3年ぶりの放流に皆さん感慨深げだったみたいですね。
アワビの稚貝2万個が4年後に大きく育っていて欲しいですね。